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自作赤道儀

自作赤道儀

2010年10月に赤道儀を自作しました^^



自作赤道儀

構想3週間、製作3時間の自作赤道儀です

M10のボルトを極軸に合わせて下のネジを1分間に1回転まわすと星の流れを止めることができます。



自作赤道儀の図面

図面の左側のM6ネジは1mmピッチなので回転中心から229mmのところを押すと星と同期が取れる仕組みです

50mmのレンズでは6秒に1/10回転で、きれいに星の流れを止めることができました



自作赤道儀のモーター駆動化

自作赤道儀のモーター駆動化

タミヤの模型工作用の3速減速機×2を改造、5速で1/2495まで減速しています

(追記:右側のモータのみ使用、左はケーブルに繋がっていません

右から左のギアへ駆動が伝達するように加工して5段階減速しています)

さらに共立電子のワンダーキットのDCモータコントローラSP / DCC-06SP

定格で6400rpmのモーターの電圧を落として最終的に1分間に1回転するように調整します

電圧変化による微調整は必要ですが、90mmのレンズまでは比較的簡単に星の流れを止めることができます

400mmのレンズだと流れが4倍になるので成功率は10%ぐらいです^^



その他の改造

@自作赤道儀のばらつき削減

・M6ボルトを受ける木の幅を拡大

M6ボルトの芯ずれを少なくするために

木の幅を15mm→40mmに拡大しました

ボルトの先端も加工して少し鋭角にしています



・M6ボルトとモーターの芯ずれを吸収するジョイント製作

M6ボルトとモーターの回転軸の芯ずれを吸収するために

アルミの板を面合わせにして蝶ネジで軽くとめています



M6ボルトの先端は1mmで時間にして1分のズレ量になりますので

ボルトの先端を偏芯せさないことが重要です





M6ボルトのネジ穴

両方から「打ち込み式のナット」を打ち込んでいます




A天井の撮影角度の容易化

・自由雲台の取り付けベースを90度変更

カメラと赤道儀の干渉部分がなくなりました



B三脚への取り付け方法

・底面にアルミプレートを追加して三脚取り付け穴を加工しています

アルミプレートは打ち込み式のナットを木の裏側から打ち込んで

3本の丸ネジで固定しています



アルミ板のねじ山は余り強くないのでクイックシューは付けたままです

回転軸のナットは軸のトルクを一定にする為に緩み止め付のナットです



現在の全体の姿


まーさんの自作赤道儀は材料費は7千円程度ですが

実は工具(電動ドリル、タップ等)を揃えるのに2万円ぐらい掛かっています^^;



今までポイントをおりこんだ手動赤道儀とウォームギアの自作赤道儀

手動赤道儀1.5 手動赤道儀1.5
操作マニュアル
自作赤道儀Ver2

 




市販ポータプル赤道儀には以下のものがあります

(カメラでの撮影用)

メーカー 機種名 超小型 小型 積載荷重 販売価格(参考)
ビクセン ポラリエ   2kg 4万円
ビクセン GP2ガイドパック   2.5kg 7.5万円
ケンコー スカイメモRS   2.5kg×2 6.8万円
アイベル CD−1   5kg 3.5万円
スターベース スカイパトロール   5.6万円
サイトロンジャパン ナノトラッカー   2kg 2万円
ユニテック SWAT−200   5kg 7.5万円
スカイバード PanHead EQ   3kg 4万円

超小型のものは標準レンズまで

小型ものは200mm程度までと思ったほうが良いです






市販小型赤道儀(望遠鏡用)

メーカー 機種名 小型 中型 積載荷重 販売価格(参考) 取扱店
セレストロン Advanced-VX赤道儀   13.6kg 9.98万円 キョウエイ、他
ビクセン GP2赤道儀(モーター込み)   7kg 10.5万円 キョウエイ、他
ケンコー スカイエクスプローラSEU   17.8万円 キョウエイ、ケンコー
セレストロン CG−4赤道儀(モーター込み)   5.5kg 3.8万円 アイベル
スカイウォッチャー EQ−5 GOTO赤道儀   9.1kg 7.98万円 シュミット
スカイウォッチャー EQ−3(モーター込み)   5.5kg 4.3万円 シュミット

2013年8月改定






 by まーさん&こざる隊員



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